2026年6月29日
S&P 500の30年リターン|過去データの観察
S&P 500は、米国を代表する株価指数です。 過去30年のデータを振り返ると、その長期的な成長の実績は多くの投資家を驚かせます。
「米国株の平均リターンはどれくらいか」「暴落が来ても回復するのか」。 こうした疑問に答えるため、本記事では歴史的な数値と観察をもとに、S&P 500の30年スパンのパフォーマンスを整理します。
この記事のポイント
- S&P 500の1928年〜2024年の年率平均複利リターン(配当込み)は約10.3%(出典:NYU Stern School of Business、Aswath Damodaran)
- 過去の主要な暴落(ITバブル崩壊・リーマンショック・コロナショック)をすべて経て、最終的に最高値を更新してきた
- 長期データを理解することは、将来の投資判断を自分自身で行うための基礎になる
S&P 500とは何か|代表的な米国株価指数の基本
S&P 500(SP500)は、米国市場に上場する大型株500銘柄で構成される株価指数です。 アップル・マイクロソフト・アマゾンなど、世界的に知名度の高い企業が含まれます。
この指数は、S&P Dow Jones Indicesが算出・管理しています。 時価総額加重型のため、大型株の動きが指数全体に大きく影響します。
米国株式市場全体の動向を示す代表的な指標として、世界中の投資家が注目しています。 インデックスファンドや投資信託の運用ベンチマークとしても広く使われています。
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過去30年のリターンデータ|長期実績の全貌
S&P 500の過去30年(1993〜2023年)の年平均リターン(名目・配当再投資込み)は約10%です。 インフレ率(年平均約2.5%)を差し引いた実質リターンは約7%程度となります (出典:S&P Dow Jones Indices、日経新聞・ニッセイ基礎研究所等が引用する各種データ、2024年統計時点)。
さらに長い期間で見ると、1928年〜2024年(97年間)の年率平均複利リターン(配当込み)は約10.3%です。 プラスで終わった年は71年(約73%)、マイナスで終わった年は26年(約27%)でした (出典:NYU Stern School of Business、Aswath Damodaran「Historical Returns on Stocks, Bonds and Bills: 1928-2024」、2024年統計時点)。
図:過去30年のリターンデータをもとに、長期投資の実績と複利効果を整理しています。1993年から2023年の年平均リターンや実質リターン、1928年以降の長期実績を通じて、株式投資を長く続けることで資産成長にどのような影響があるのかを解説しています。1928年に投資した100ドルは、2026年末時点で約126万2,586ドルに成長した計算になります (出典:officialdata.org、米国労働統計局CPIデータおよびS&P 500価格データに基づく、2026年統計時点)。
この数値は、長期投資の複利効果がいかに大きいかを示す歴史的な観察です。
期間別リターンの比較|10年・20年・30年で何が変わるか
投資期間によってリターンの傾向は異なります。 以下の表で、期間別の年平均リターンを整理します。
観察期間 | 年平均リターン(名目・配当再投資込み) | 出典・統計時点 |
1928〜2024年(約97年間) | 約10.3% | NYU Stern / Damodaran、2024年時点 |
1928〜2026年(約98年間) | 約10.09% | officialdata.org、2026年時点 |
1993〜2023年(過去30年) | 約10% | S&P Dow Jones Indices、2024年時点 |
2013〜2023年(過去10年) | 約12〜13% | S&P Dow Jones Indices、2024年時点 |
過去10年(2013〜2023年)の年平均リターンは約12〜13%と、長期平均を上回りました。 これは特に2012年以降、米国株式の上昇が突出していたことを反映しています (出典:ニッセイ基礎研究所「米国株式に集中?それとも分散投資?」、2023年掲載)。
一方で、過去の高リターンが将来も続くという保証はありません。 データはあくまで歴史的な観察として理解することが重要です。
主要な下落局面のリスクと回復の歴史|暴落データを観察する
30年の推移の中には、大きな下落局面が複数ありました。 過去の主要な暴落とその規模は以下のとおりです (出典:日本経済新聞・AERA Money 2026春号、アモーヴァ・アセットマネジメント神山直樹氏分析を引用、2026年掲載)。
暴落イベント | 下落幅(概算) | 回復までの期間(概算) |
ITバブル崩壊 | 約-50% | 数年 |
リーマンショック | 約-57% | 約5〜6年 |
コロナショック | 約-34% | 比較的短期 |
いずれの暴落も、最終的にはS&P 500が最高値を更新してきました。 ただし、リーマンショック時の回復には約5〜6年を要しており、損失を抱えた期間は長くなりました。
下落局面でも保有を続けることの精神的な負担は大きく、投資家ごとのリスク許容度を事前に理解しておくことが必要です。
2023〜2025年の上昇局面|直近の市場データ
直近の3年間は特に強い上昇が続きました。
S&P 500は2024年に約25%上昇し、2023〜2025年の3年間の累積リターンは78%に達しました。 3年連続で2桁上昇を記録したのは過去100年で今回を含め10回です。 また、2024年には57回の史上最高値を更新しました (出典:日本経済新聞、S&P Dow Jones Indicesデータを引用、2026年1月5日時点)。
さらに、S&P 500は2025年にも約17〜18%上昇し、39回の史上最高値を更新しています (出典:Bloomberg日本語版、2025年12月31日時点)。
3年連続の2桁上昇という実績は、長期的な成長傾向を示すデータの一つです。 ただし、この期間のパフォーマンスは長期平均を大幅に上回るものであり、注意が必要です。
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アクティブファンドとの比較|インデックス指数の長期的優位性
S&P 500のパフォーマンスを理解する上で、アクティブファンドとの比較は有益なデータです。
SPIVA U.S. Scorecard(2024年末版)によると、米国大型株アクティブファンドの65.24%が2024年の1年間でS&P 500をアンダーパフォームしました。 20年間では91.99%がS&P 500を下回っています (出典:S&P Dow Jones Indices「SPIVA U.S. Scorecard Year-End 2024」、2025年3月4日発表)。
2025年版ではさらに顕著で、米国大型株アクティブファンドの79%が1年間でS&P 500をアンダーパフォームしました。 15年間では90%、20年間では93%がS&P 500を下回っています (出典:S&P Dow Jones Indices「SPIVA U.S. Scorecard Year-End 2025」、2026年3月3日発表)。
日本籍の米国株式アクティブファンドでも同様の傾向が確認されています。 2025年にベンチマーク(S&P 500、円換算で+17.6%)をアンダーパフォームしたファンドは89%に達しました (出典:S&P Dow Jones Indices「SPIVA日本スコアカード(2025年末版)」、2026年3月10日発表)。
これらのデータは、インデックス指数に連動する商品が長期で高いパフォーマンスを維持しやすいことを示す実績として、多くの投資家が参照しています。 S&P 500に連動するETFは、Woodstockの取扱銘柄にも含まれており、通常取引時間において約1,000銘柄の米国株・ETFを0.0001株単位・最低200円から取引できます。
長期投資の積立シミュレーション|日本の研究機関が示すデータ
ニッセイ基礎研究所の分析(2025年3月)では、2025年2月末までのデータを用いた20年間の積立投資シミュレーションが行われました。
S&P 500連動型(米国株式型)は、国内債券型・外国債券型・国内株式型・外国株式型の中で最も高いリターンをもたらしました。 米国株式型(S&P 500)と先進国株式型の株式インデックスが、長期的に高リターンをもたらす可能性が高いことを確認しています (出典:ニッセイ基礎研究所「長期投資の対象、何が良いのか」熊紫云、2025年3月18日)。
また、過去30年の推移を見ると、米国株式(S&P 500)は日本株式はもちろん全世界株式も上回って上昇してきました。 特に2012年以降の米国株式の上昇が突出しており、その期間で全世界株式との差が拡大しました (出典:ニッセイ基礎研究所「米国株式に集中?それとも分散投資?」、2023年掲載)。
長期積立を実際に始める場合のコストも、判断材料の一つになります。 Woodstockでは取引手数料・為替手数料・残高手数料・出金手数料がすべて無料で、月々の積立額が小さくても手数料が複利の足を引っ張りにくい構造になっています(算出根拠参照)。
S&P 500の過去データ観察で押さえるべき3つの注意点
歴史的なデータを参照する際には、以下の点を理解しておくことが必要です。
1. 過去のリターンは将来の保証ではない
約10%という年平均リターンは、97年間の長期平均の観察値です。 短期間では大きく変動する年も多く、年間リターンがマイナスになる年も約27%ありました。
2. 為替変動の影響がある
日本円で米国株に投資する場合、ドル建てのリターンに加えて為替変動の影響を受けます。 円高局面では、ドル建てでプラスでも円換算でマイナスになる可能性があります。
3. 長期保有を続けることが前提
過去の回復データは、保有を続けた投資家にとっての観察結果です。 リーマンショック時のように、回復に約5〜6年を要した局面では、途中で売却した場合に損失が確定することもあります。
投資にあたっての最終決定は、投資家の方ご自身の判断で行ってください。
まとめ
S&P 500の30年リターンのデータを観察すると、長期的な成長の実績が確認できます。
1928年〜2024年の年率平均複利リターン(配当込み)は約10.3%。 過去30年の年平均リターンも約10%という数値が、複数の研究機関のデータで確認されています。
一方で、ITバブル崩壊・リーマンショック・コロナショックのような大きな下落局面も繰り返し起きてきました。 過去のデータはあくまで歴史的な観察であり、将来のリターンを保証するものではありません。
長期的な視点でデータを理解し、ご自身のリスク許容度に合わせた投資判断を行うことが重要です。 なお、Woodstockは現在NISA非対応で、特定口座(源泉徴収あり・なしを選択可)を提供しています。 NISA枠は他社で活用し、米国株の24時間取引はWoodstockで行うという併用も選択肢の一つです。
よくある質問
Q. S&P 500の過去30年の年平均リターンは何%ですか?
A. 過去30年(1993〜2023年)の年平均リターン(名目・配当再投資込み)は約10%です。インフレ調整後の実質リターンは約7%程度となります(出典:S&P Dow Jones Indices、2024年統計時点)。
Q. S&P 500は暴落後に必ず回復しますか?
A. 過去のデータでは、ITバブル崩壊・リーマンショック・コロナショックのいずれも最終的に最高値を更新してきました。ただし、リーマンショック時の回復には約5〜6年を要しており、将来の回復を保証するものではありません。
Q. アクティブファンドとS&P 500インデックスはどちらが成績が良いですか?
A. SPIVA U.S. Scorecard(2025年末版)によると、米国大型株アクティブファンドの79%が2025年の1年間でS&P 500をアンダーパフォームしました。20年間では93%がS&P 500を下回っています(出典:S&P Dow Jones Indices、2026年3月3日発表)。
Q. S&P 500の1928年からの累計リターンはどれくらいですか?
A. 1928年に投資した100ドルは、2026年末時点で約126万2,586ドルに成長した計算になります(出典:officialdata.org、米国労働統計局CPIデータおよびS&P 500価格データに基づく、2026年時点)。
Q. 日本円で米国株に投資する場合、為替リスクはありますか?
A. あります。ドル建てのリターンに加えて、円ドルの為替変動の影響を受けます。円高局面では、ドル建てでプラスでも円換算でマイナスになる可能性があります。投資の最終判断はご自身でお願いします。
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