2024年7月8日
米国雇用統計 就業者増加20.6万人増も、失業率 4.1%上昇

米国雇用統計 就業者増加20.6万人増も、失業率 4.1%上昇
先週5日、6月の米国雇用統計が発表されました。雇用者数と賃金の伸びが鈍化し、失業率が2021年以来の高さに上昇しました。これにより、年内での利下げが高まったとされる見方が広まっています。(2024年7月8日付)
- 2024年6月の雇用統計概要
- 米国雇用統計が株価に与える影響
- 9月には利下げか - 市場関係者の見方
- 今週の決算予定 いよいよ決算シーズン突入!🗓️(2024.7.8〜)
- 新機能 AI sensei(β版)導入🤖
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2024年6月の雇用統計概要
2024年6月の米国雇用統計は、労働市場の冷え込みを示す内容となりました。主なポイントは以下の通りです
- 非農業部門雇用者数は20万6000人増加(予想19万人増)
- 失業率は4.1%に上昇(前月4.0%)
- 平均時給は前年同月比3.9%増(前月4.1%増)
- 過去2カ月分の雇用者数が計11万1000人下方修正

労働市場の冷え込みを示すグラフ : Bloomebergより引用
雇用者数の増加ペースは鈍化傾向にあり、失業率は上昇しています。特に注目すべきは、過去2カ月分の大幅な下方修正と失業率の上昇です。これらは、第2四半期の労働市場が当初予想よりも冷え込んでいたことを示しています。
米国雇用統計が株価に与える影響
米国の雇用統計は、経済の健全性を評価するための重要な指標の一つで、毎月発表されます。特に、雇用者数の増減や失業率は、米国経済の現状や将来を見通す上で大きな意味を持ちます。
米国雇用統計の主なポイント
- 非農業部門雇用者数: 農業を除く全ての業種における雇用者数の増減を示します。増加している場合は、経済が成長していると見なされ、減少している場合は経済が縮小していると見なされます。
- 失業率: 労働力人口に占める失業者の割合です。低い失業率は経済が好調であることを示し、高い失業率は経済が不調であることを示します。
- 平均時給: 労働者の平均賃金の増減を示します。賃金が上昇している場合は、消費者の購買力が増し、経済活動が活発になる可能性があります。
米国株への影は?
米国の雇用統計は、株式市場に大きな影響を与えます。一般的に、以下のような影響があります。
- 経済成長の期待: 雇用者数が増加し、失業率が低下している場合、経済が成長していると投資家は判断し、株式市場は上昇する傾向にあります。企業の業績が向上し、利益が増加する期待が高まるからです。
- 金利政策の影響: 雇用統計は、米連邦準備制度(FRB)の金利政策にも影響を与えます。強い雇用統計が出た場合、FRBはインフレ抑制のために金利を引き上げる可能性があります。金利が上昇すると、借入コストが増えるため、企業の投資が減少し、株式市場にはマイナスの影響を与えることがあります。
- 消費者信頼感: 良好な雇用統計は消費者の信頼感を高め、消費支出が増加する可能性があります。これは企業の売上と利益の増加につながり、株価を押し上げる要因となります。
例えば、好調な雇用統計が発表され、雇用者数が予想以上に増加し、失業率が低下した場合、投資家は経済が好調であると判断し、株価は上昇することが多いです。しかし、同時にインフレ懸念が高まり、FRBが金利を引き上げるとの予測が強まると、逆に株価が下落する場合もあります。
一方で、予想を下回る雇用統計が発表された場合、経済の先行き不安が広がり、株価が下落することがあります。しかし、その場合、FRBが金利を据え置くか引き下げるとの期待が高まり、株価が上昇することもあります。先週発表された雇用統計は、市場を下回る不調を伺えるものとなりました。アナリストたちはこの結果をどのように見ているのでしょうか。見ていきましょう。
9月には利下げか - 市場関係者の見方
多くの市場関係者は、今回の雇用統計が9月のFRB利下げ観測を強めるものだと指摘しています。以下に、各市場関係者の見解を全文引用したものを載せておきます。
プリンシパル・アセット・マネジメントのシーマ・シャー氏
「株式市場はこの日の雇用統計をどう受け止めるべきか、少し悩んでいるかもしれない。前月までの雇用者数の下方修正と失業率の上昇により、9月の米利下げの可能性が高まり、米国債が上昇した。しかし、同じ数字が米経済の方向性に懸念を抱かせずにはいられない。さまざまな経済データは全て軟化を示しており、この日の雇用統計もそうだ。」
モルガン・スタンレー傘下Eトレード・ファイナンシャルのクリス・ラーキン氏
「6月の米雇用統計はならしてみると、米金融当局にとって良いニュースだ。6月の雇用者数は市場予想を上回ったが、5月分の大幅下方修正と失業率の上昇で均衡する格好となった。全体的に、今回の統計は労働市場が減速しつつあることを示唆している。利下げを加速させるほどではないかもしれないが、同当局が9月利下げへの道筋を維持するのには十分かもしれない。」
eToro(イートロ)のブレット・ケンウェル氏
「全く悲観的ということはない。失業率は非常に低かったことから、若干上昇するのは時間の問題だった。特に、金融当局が景気を冷まそうとしていることを考えればそう言える。一方でわれわれは現在、景気の軟化を目にしており、金融当局としてはそれが明白な低迷に転じる前に利下げに踏み切るだろう。コンセンサス予想では9月の利下げが見込まれており、今回の雇用統計はそのシナリオに対する投資家の信頼感を高めるだろう。」
トレードステーションのデービッド・ラッセル氏
「雇用市場はまだ壊れることなく、腰折れしつつある状況だ。これは利下げの論拠を支える。過熱し過ぎてもいないし、冷え込み過ぎてもいない『ゴルディロックス』の状態にある。9月利下げの可能性は十分にある。」
以上のように、9月にFRBが利下げすると予想されており、いつ利下げに踏み切るかが焦点となっています。これは円相場にも影響を及ぼします。
FRBは今月30日と31日に金融政策を決める会合を開く予定です。人手不足など労働市場の状況に対して、どのように判断するのかが注目されます。
(※本記事は、特定の銘柄や株価の予想を提供するものではありません。)
参照 : https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-05/SG5HN5DWRGG000
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-05/SG5L66DWX2PS00
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240705/k10014503211000.html
今週の決算予定 いよいよ決算シーズン突入!🗓️(2024.7.8〜)
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