2025年2月9日
USAIDとは? イーロンマスク主導で閉鎖か

USAIDとは? イーロンマスク主導で閉鎖か
USAID(ユーエスエイド:国際開発庁)が、トランプ政権下で閉鎖の危機に直面しています。イーロン・マスク氏が率いる「政府効率化局(DOGE)」の影響で、USAIDの資金が停止・遅延する事態が発生。USAIDや閉鎖の影響について解説します。
- 1.そもそもUSAIDとは何か
- 2. USAIDに何が起こったのか
- 3. USAIDを閉鎖をしたい理由と影響
- 支払いシステム介入による影響
- USAID職員は苦境に
- SNSでは情報が錯綜
- 4. 本当に閉鎖ができるのか?
- USAIDは国務省との統合?懸念点は?
- マスク氏のTeslaの株価をみてみる👀
- お金がなきゃ始まらない。Love is Money?! WoodstockをインストールしてLove関連銘柄をもらおう!
1.そもそもUSAIDとは何か
USAID(United States Agency for International Development)は、1961年にジョン・F・ケネディ大統領が大統領令を発し、連邦議会による外国援助法を基盤として設立された独立機関です。設立の狙いは、冷戦下における共産圏への対抗措置と、開発途上国を支援することでアメリカの安全保障や経済的利益を確保することでした。
- 人道支援: 自然災害や飢餓、紛争などの緊急事態に対応。食糧・医薬品支給や医療チームの派遣などを行う。
- 開発支援: インフラ整備、農業技術の普及、教育・保健制度の向上など、長期的な地域開発をサポートする。
- 民主主義・人権促進: 選挙支援、法整備、法治主義の確立を支えるプログラムを展開する。
現在USAIDは、約1万人の職員を擁し、その3分の2が海外に駐在しているとされています。
60カ国以上の常駐拠点と、その他数十カ国でのパートナー団体との連携により、世界最大規模の対外援助ネットワークを形成しています。
2023年度には約130カ国がUSAIDの支援を受け、特にウクライナやエチオピア、ヨルダンなど紛争・貧困の深刻な地域へ多額の資金を提供してきました。
2. USAIDに何が起こったのか
報道によれば、USAIDは2月3日ごろから公式サイトが事実上閲覧不可能となり、職員の多くが自宅待機や休職を命じられたと伝えられています。
国務長官ルビオ氏は「暫定的な責任者」を自称し、USAID幹部を「反抗的」と批判。今後はUSAIDを国務省に統合し、独立機関としての地位を失わせるという方針を示唆しています。
一方で、アメリカの国際援助全体の半分以上(約400億ドル)を所管するUSAIDが閉鎖されれば、世界各地で進められている緊急人道支援や感染症対策、教育プログラムへの打撃が避けられません。
トランプ大統領は以前から「アメリカファースト」を掲げ、海外支出の削減を訴えてきましたが、USAIDが標的となったことで国際社会への影響がさらに拡大する恐れがあります。
3. USAIDを閉鎖をしたい理由と影響
トランプ大統領は就任当初から「海外に注ぎ込む資金はアメリカ国民の負担になる」と批判し、政府支出の大幅削減を打ち出してきました。そして、イーロン・マスク氏が立ち上げた「政府効率化局(DOGE)」がその具体的な実行役として、連邦政府の支払いシステムを掌握しているようです。
2025年1月末に出された政府資金の一時凍結メモは一部撤回されましたが、支払い停止・遅延はなお続いています。
支払いシステム介入による影響
英エコノミスト誌(2025年2月9日付)によれば、マスク氏の部下が財務省の部局(Bureau of the Fiscal Service)に直接介入しており、USAID関連の送金が事実上ストップされるケースが増えているといいます。
ウィスコンシン州にある非営利団体「ADVOCAP」は、低所得層の子どもを対象とした幼児教育プログラム「ヘッドスタート(Head Start)」を運営しています。
しかし、連邦政府から受け取るはずだった資金25万ドルの大半が支払われておらず、職員の給与やプログラム継続が危ぶまれている状況です。もし資金が届かなければ、約200人の子どもたちが教育・食事・医療支援を受けられなくなり、80人のスタッフが職を失う可能性があると報道されています。
USAID職員は苦境に
米NBCニュース(2025年2月4日/7日更新)では、USAID本部が一時閉鎖され、職員がリモートワークまたは無給休暇を強いられたと報じています。
さらに、USAIDのセキュリティ責任者とその副官が、マスク氏のコスト削減チームへのシステムアクセスを拒否したとして休職処分となったことが大きな波紋を呼びました。
SNSでは情報が錯綜
マスク氏はXのポストで「USAIDは犯罪組織だ」とまで断言し、トランプ大統領との会合でも「閉鎖に同意を得た」と述べています。

「USAIDは犯罪組織だ」と投稿/マスク氏本人のXの投稿より引用
また、一部報道によれば、マスク氏の企業や財団が独自に進めている技術開発や社会事業との相乗効果を狙っているのではないか、という見方もありますが、これについては公的に確証が示されているわけではなく、あくまで外部からの推測の範囲にとどまります。
現在ネット上には多くの噂や陰謀論などがあふれ、情報が錯綜している状態です。
4. 本当に閉鎖ができるのか?
USAIDは1961年の外国援助法に基づいて「独立機関」として設立されました。そのため、大統領令だけで完全に廃止するには限界があり、議会による法改正が必要です。
NBCニュースによれば、民主党の一部議員は「USAIDを廃止するには新たな立法が不可欠だ」と主張しており、すでにトランプ政権の人事案をブロックする姿勢を見せる動きもあるようです。
また、政府の支払いシステムへの過度な介入に対しては連邦裁判所から「取り返しのつかない損害をもたらす恐れがある」という差し止め命令が出されています。ただしマスク氏はこれを「汚職をかばう判事だ」と強く批判し、トランプ大統領も同調する構えを見せており、法的争いが激化する可能性があります。
USAIDは国務省との統合?懸念点は?
報道によれば、トランプ政権の高官らが「USAIDを独立機関としては閉鎖し、今後は国務省に統合・移管する可能性がある」と議論しているとのことです。
USAIDを独立機関として維持するのではなく、外交政策の一部として「対外援助をまとめて管理する」形に変える計画が検討されているわけです。
USAIDが国務省に統合されれば、開発援助と外交政策がより密接になる一方で、「人道支援が政治的思惑に左右されやすくなる」「専門性や効率が損なわれる」といった声が上がっています。イギリスが2020年に国際開発省を外務省へ統合した際にも、同様の懸念が指摘されました。
さらに、USAIDの予算が削減されれば、世界各地の緊急援助や感染症対策、教育・農業支援などが滞り、最も脆弱な地域の人々が大きな被害を被る可能性があります。NBCニュースでは、元USAID高官が「HIV治療を受ける数千万人にも深刻な影響が及ぶ」と警鐘を鳴らしています。
マスク氏のTeslaの株価をみてみる👀
イーロンマスクと言えば、テスラですよね。今回の株価に影響はあったんでしょうか。こちらは過去5日間のTeslaの株価です。-6.48%と少し下がっているようです。
投資家のみんながTeslaについてどんな意見なのかみてみませんか?是非画像をタップしてチェックしてみてください👇

参考文献
- Sedon, S. (2025年2月5日). 「【解説】 米国際開発局(USAID)とは? なぜトランプ政権の標的に?」 BBCニュース
https://www.bbc.com/japanese/articles/c4gwqnk37kko - The Economist (2025年2月9日). “What is Elon Musk getting up to with America’s payment system?”
https://www.economist.com/united-states/2025/02/09/what-is-elon-musk-getting-up-to-with-americas-payment-system - Chuck, E. (2025年2月4日/7日更新). “What is USAID? How it works and what could happen if Trump and Musk shut it down” NBCニュース
- Musk, E. [@elonmusk]. (2025, February 10). [Tweet]. X. https://x.com/elonmusk/status/1886102414194835755
お金がなきゃ始まらない。Love is Money?! WoodstockをインストールしてLove関連銘柄をもらおう!
現在、マッチングアプリPairsとのコラボキャンペーン中です!
この機会に是非woodstockアプリを試してみてください。キャンペーン詳細は画像タップからご覧ください。
